季節が4つだなんて誰が決めた?
6つの季節で野菜を味わうcookbook
春に出版されるcookbookは、野菜をメインにすえたものが多いような気がする。
5月に発売される『Six Seasons: A New Way with Vegetables』もそんなベジーなcookbookのひとつ。
近代の博物誌のような、ボタニカルアートの表紙がシブい。
著者のジョシュア・マクファデンは、ポートランドにあるイタリア料理店「エイヴァ・ジーンズ」のオーナーシェフ。
https://www.instagram.com/p/BW_Kku1DaLt37OqlujyUbU7Tf6zNlRXcZ3yENQ0/?taken-by=jj__mc
このレストランは、シカゴのファット・ライスやサンフランシスコのセゾンなどとともに、2013年にボテペティ誌の「The Best New Restaurants in America」に選ばれている。
ジョシュアはニューヨークのモモフクやブルー・ヒルで修行時代を過ごし、ローマではアリス・ウォータースの持続可能な食事のプロジェクトに参加。
そこからさらに2年間、サスティナビリティーについてもっとも先進的な、メーン州にあるフォーシーズン農場でマネージャーとして働き、野菜が持つ最高のポテンシャルを引き出す技術を学んだという。
エイヴァ・ジーンズのインスタグラムを見てみたが、サラダやパスタ料理など、確かに野菜中心のメニューが多い。
しかもどの皿も、野菜が主役級の存在感を放っている。
肉料理だって、本当は野菜がメインじゃないかと思わせる見た目だ。
そんな彼の最初のcookbookである『Six Seasons』は、「季節」を大カテゴリ、「野菜」を中カテゴリとした構成になっている。
書名が「6つの季節」とあるように、大カテゴリの季節は「春」「初夏」「盛夏」「晩夏」「秋」「冬」の6つの章立てになっているのだそうだ。
春のレシピページはこんな感じ。
写真がとてもナチュラルで、ページのデザインやフォントまでとことん美しさにこだわっているのがわかる。
本の小口の部分が季節ごとに色分けされているのも見てとれる。実用に便利だろう。
発売された後は、cookbookの賞を数多く受賞しそうな気配をすでにただよわせているよね。
そんな2017年のベストcookbookになる可能性を秘めた『Six Seasons』は、ワークマン・パブリッシングのアルチザン・レーベルから5月2日に発売予定だ。