ブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』がcookbook化 ほか
今年の秋に発売予定のcookbook6選
今日は休日なので、ちょっとおやすみモードで、Eaterにまとめられていたcookbook関連の小ネタをご紹介します。
『ハミルトン』ファンよ、喜べ! リン=マニュエル・ミランダのブロードウェイ・ミュージカルの周囲にわきおこった根強いファンの声に押され、アレクサンダー・ハミルトンにインスパイアされた新しいcookbookが11月に発売される。『The Hamilton Cookbook』というシンプルなタイトルで、これがあれば家庭の料理人たちも「ハミルトンがアメリカ独立戦争後や、フェデラリスト・ペーパーを作成しながら食べていたかもしれない食事を再現できる」だろう。
『ハミルトン』はアメリカ建国の父、アレクサンダー・ハミルトンの半生を描いたミュージカルで、2015年1月の初演以来、ずっと大人気が続いているのだそうです。
革命軍の兵士たちがブレイクダンスを踊ったりしてますねー。
こういうミュージカルのcookbookだったら、「アレクサンダーのワッフル」とかの嘘レシピがあっても楽しいかもしれません。
グウィネス・パルトロウやブレイク・ライヴリーのような裕福な白人女性の足跡をたどって、女優のケイト・ハドソンが「ライフスタイル」の列車に乗った。彼女の「ライフスタイルとエンターテインメントのイラスト入りガイドブック」『Pretty Fun』が10月31日に発売される。ヘルシーなレシピ、楽しいtips、そして「どのようにして今を生きるか」の記述が満載だ。
『あの頃ペニー・レインと』のケイト・ハドソンが、女優のセカンドキャリアの定番、ライフスタイル業界に参入だそうです。
……特にコメントはないです。
ニューヨークのシェフ、ミッシー・ロビンズ(「ア・ヴォーチェ」「リリア」)の初めてのcookbookが、9月19日に発売される。『Breakfast, Lunch, Dinner… Life!: Recipes and Adventures from My Home Kitchen』は回想録的なcookbookで、個人的な健康問題と人間関係のためにプロの料理人を離れて過ごした年から着想を得ている。
ミッシー・ロビンズはレストラン「ア・ヴォーチェ」でミシュランの星を獲得しているニューヨークのシェフ。
料理から離れていた時期にどんなことを思索していたのかも気になりますが、やはりパスタの天才として、どんなパスタのレシピが掲載されているのかに注目したいです。
cookbookの導師、ジュリア・ターシェンの2冊目のソロcookbookが今秋発売される。『Feed the Resistance』は「積極的な政治的活動のための実践的で奮い立たせるハンドブック」として持ち上げられるタイムリーなcookbookで、ターシェンやほかのビッグネームのシェフによる25種類以上のレシピも掲載されている。本の売り上げは、アメリカ自由人権協会に寄付されるという。
彼女は、いまいちばんノッているcookbook作者と言ってもいいですよね。
料理でどのように政治に参加することができるのか? それは世界を変革する一助になりうるのか?
その彼女なりの回答である『Feed the Resistance』の詳報を、楽しみに待ちたいと思います。
今年の後半にニューヨークにも進出する予定の、イギリスのランドマーク的なステーキハウス「ホークスムーア」がクリスマスシーズンに2冊目の本を出版する。『Hawksmoor: Restaurants and Recipes』というタイトルで、レストランの10周年を記念するもので、レシピやカクテルのハウツー、「いまのホークスムーアを作った人びとによる、ユニークでオタク的な知識と笑いのセンスでいっぱいの」インタヴューが特集されている。
ホークスムーアはロンドンに何店舗か店をかまえる人気の高級ステーキハウス。
やまけんさんのブログを読むと、グラスフェッドの熟成アンガスを食べさせてくれる店のようで、想像するだけで肉汁にまみれてきます。
こういうアニバーサリー的なcookbookは、お店のファンなら買っちゃうんでしょうね。
表紙にも高級感がただよっています。
フードライターのアリソン・ロマンが今週に初めての本をリリースする。『Dining In』はクラークソン・ポッター社から10月24日に発売される予定で、「時短テクニック満載の、シンプルで最新の料理のための125のレシピ」を特徴としているという。(トレンドがわかるだろうか? ロビンズの本もロマンの本も、インスタグラムに触発された表紙写真を使っている。このスタイルは、昨秋もっともヒットしたcookbookのひとつ『Everything I Want to Eat: Sqirl and the New California Cooking』を書いたLAのシェフ、ジェシカ・コスローが先駆者だと思われる)。
確かに先ほどの『Breakfast, Lunch, Dinner… Life!』とよく似た表紙ですね。
こういうライティングをカチッと当てたようなちょっと硬めのスティルライフ写真は、何もインスタグラムだけでなく、というかインスタグラム以前から、現代写真における大きな潮流のひとつとして存在しています。
……なんて話にも興味がありましたら、こちらのストーリーもご覧くださいね!