これで、もう、忘れられない。
ポーラ・ウルファートのcookbook、新装版が10月発売
以前に、アルツハイマー病に罹患した料理研究家ポーラ・ウルファートについての評伝的cookbookを、ククブクでご紹介しました。
そのcookbookのタイトルは、『UNFORGETTABLE: The Bold Flavors of Paula Wolfert’s Renegade Life』。
著者はフリーのライター/編集者のエミリー・カイザー・テリンで、フード&ワイン誌のコラムをきっかけにポーラと親交が生まれ、ともにcookbookを制作することになったのですが、プロジェクトの進行中にポーラがアルツハイマー病を宣告され、cookbookの方向性を大きく転換することになったのでした。
しかも、いざ原稿ができあがると、今度は出版社が「ポーラ・ウルファートは時代遅れだ」と取り扱いを拒否。
エミリーはクラウドファンディングを通じて出版のための費用を募り、なんとか自費出版を成功させた、というストーリーでした。
あれから約4か月。
フェイスブックの『Unforgettable』のページを何気なくのぞいてみたら、こんなうれしいお知らせが！
『Unforgettable』の新装版が、アシェットグループの出版社「グランド・セントラル・ライフ・アンド・スタイル」から発売されることが決定しました！
グランド・セントラルは、野菜くずをおいしい料理に変えるマッズ・レフスルンドの『Scraps, Wilt & Weeds: Turning Wasted Food into Plenty』も発行している出版社で、いや、なかなか、志のある出版社だったんだなぁと敬服しています。
フェイスブックの告知によると、新装版『Unforgettable』は旧版からアートディレクターを務めるトニ・タジマの手により、表紙デザインがリニューアル。
さらに、ポーラと同時代を生きたアリス・ウォータースが新たに序文を書いてくれたそうです。
何よりもうれしいのは、この新装版が日本のAmazonでも注文が可能になったこと。
『Unforgettable: The Bold Flavors of Paula Wolfert’s Renegade Life』新装版は、グランド・セントラル・ライフ・アンド・スタイルから10月17日に発売予定です。
