金曜日のcookbookランキング
#098 戸外で食べてもボンダイない
新たな料理本との偶然の出会いを楽しむ、金曜日のcookbookランキング。
12月第2週のランキングをお伝えします!
今週は、東京の新大久保にある「イスラム横丁」に初めて行くことができました。
新大久保といえばコリアンタウンが有名で、ぼくが行った時もたくさんのひとが韓国のストリーフードやデザートを楽しんでいたんですが、ちょっと路地を入ったところにいまはハラルショップが並んでいる一角があるんですね。
目的はパレスチナのミックススパイス「ザータル」を購入することにあったんですが、入った店では見つからず、でもスパイス単品が驚くくらい安くて、だったら自分で作ればいいかな?と考えて4種類のスパイスを買ってきました。
全部100グラム。これでも合計たったの850円!
スマークだって通販サイトの半分以下の価格です。
ほかにもクスクスや豆類、羊肉など、中東料理には欠かせない食材が売られていたので、これからちょくちょく訪れることになりそうです。
ちなみにぼくがスパイスを買ったのはこちらのお店でした。
小ロットで買えるのがうれしいお店です。
おすすめ。
それでは、今週もランキングを見ていきましょう!
- Hugh Johnson『Hugh Johnson’s Pocket Wine Book 2019』(Mitchell Beazley)
- Janice Poon『Feeding Hannibal: A Connoisseur’s Cookbook』(Titan Books)
- Richard Hosking『A DICTIONARY OF JAPANESE FOOD 外国人のための日本料理事典(和英・英和) 』(Tuttle Publishing)
- Victoria Rosenthal『Fallout: The Vault Dweller’s Official Cookbook』(Insight Editions)
- Snoop Dogg『From Crook to Cook: Platinum Recipes from Tha Boss Dogg’s Kitchen』(Chronicle Books)
- Ina Garten『Cook Like a Pro: Recipes and Tips for Home Cooks』(Clarkson Potter)
- Jose Sanchez『Molecular Gastronomy: Scientific Cuisine Demystified』(Wiley)
- Jim Murray『Whiskey Bible 2019』(Whitman Pub Llc)
- Nigel Slater『The Christmas Chronicles: Notes, Stories & 100 Essential Recipes for Winter』(Fourth Estate Ltd)
- Guy Turlandほか『Balance: The Australian Wholefood Cookbook』(HarperCollins)
出典:Amazon.co.jp 売れ筋ランキング(すべてのカテゴリ > 洋書 > Cookbooks, Food & Wine / Kindle版は除く)
今週は、先週に引き続きヒュー・ジョンソンの『Hugh Johnson’s Pocket Wine Book 2019』が1位に輝きました。
毎年巻末に掲載されている特別付録ですが、今年はオーガニックと自然派ワイン、ビオディナミの特集になっていますよ。
そして第2位には、お久しぶりのジャニス・プーン『Feeding Hannibal: A Connoisseur’s Cookbook』がランクイン。
ドラマ版の『ハンニバル』、いまはHuluで観ることができるんですね。
NetflixかAmazonプライムでも配信してくれないかしらん。
そのほか気になったところとしては、第9位にナイジェル・スレイターの『The Christmas Chronicles』がランクインしていて、これは将来にわたってずっとクリスマスシーズンの定番cookbookとして売れ続けることが予想されます。
上品で、あたたかみがあって、デザインもおしゃれとあっては、クリスマスギフトにも持ってこいですからね。
cookbook界のワム!となることまちがいなし。
さて今週ククブクが注目するのは、10位にランクインした『Balance: The Australian Wholefood Cookbook』。
今年の9月に発売された、オーストラリア料理のcookbookです。
この本を書いたのは、ガイ・ターランドとマーク・アルストンのふたり。
表紙に写っているガイ・ターランドは、シェフであり、サーファー/フリーダイバーとしても活動している人物です。
オーストラリア出身のガイは、シドニーで料理の修行をしたあと、映像クリエイターのマーク・アルストンに出会います。
いまの時代、シェフと映像クリエイターが意気投合したら、料理動画を作って配信したいと考えるのが当然の流れですよね。
そうして2012年にYouTubeで配信が始まったのが、「Bondi Harvest」というアウトドア料理のレシピを公開するチャンネルなんです。
最初はカメラ1台とキャンプオーブンひとつ、そしてサーフボード1枚で始まった「Bondi Harvest」ですが、オーストラリアの自然の中で料理をするという映像的な美しさも相まって、次第に人気チャンネルとなり、いまでは7万7000人以上の登録者数を誇っています。
現在はオーストラリアのシドニー近郊にあるノース・ボンダイで「ザ・デポ」、カリフォルニア州のサンタモニカで「ボンダイ・ハーヴェスト・カフェ」も経営しているふたり。
2016年には初のcookbook『Bondi Harvest』を発売し、本書『Balance』はそのファン待望の続刊ということになります。
『Balance』に掲載されているのは、サラダからメインディッシュ、デザートまでおよそ150種類。
アウトドアで楽しめる料理が中心となっていますが、前作よりも健康的な食事の方向に振り幅を大きくしているのは、時代が求めているからなんでしょうね。
ピザ生地が流行りのカリフラワーだったり。
レシピの合間に登場するダイビングやサーフィンの写真が、生きることを楽しむこと、そしてそこに料理が深く関わっているようすを見て取ることができます。
といったところで、今週のランキングはここまで。
また来週をお楽しみに!